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店舗における万引き被害の現状
万引きは日本で深刻な問題となっており、年間被害額は8000億円以上に達します。特にスーパーマーケットやコンビニが狙われやすく、商品の多さや死角の存在が原因とされています。
令和5年には万引き発覚件数が93,168件にのぼり、検挙率は過去最低でした。手口や犯人像が多様化し、被害が再び増加しています。
効果的な対策としては、防犯カメラやAI監視システムの活用、店員の声かけ、見通しの良い店内レイアウトの工夫があります。特に、「ここでは万引きが発覚しやすい」という印象を与えることが、被害を減らす重要なポイントです。
参照元
【第14回】全国小売業不明ロス・店舗セキュリティ実態調査分析報告書について
万引きの被害総額は年間8000億円超 従業員の犯行も? 一定の被害は諦めるしかないのか
「警察庁」令和5年の刑法犯に関する統計資料
無人店舗の現状と万引き対策
無人店舗は、人件費削減や24時間営業といったメリットから、近年コンビニやスーパー、アパレルなど様々な業種で普及が進んでいます。消費者にとっても、営業時間に縛られず買い物ができるなど利便性が高い存在です。
しかし、無人であることを悪用した万引きが増加傾向にあり、大きな課題となっています。有人店舗では従業員による監視や声かけである程度抑止できますが、無人店舗ではそうした抑止力が働かないため、犯罪者にとって格好の標的になりやすいという側面があります。
万引きは、店舗の収益減少に直結するので、最悪の場合、閉店に追い込まれる可能性も考えられ、無人店舗の普及を阻害する要因となりかねません。
無人店舗は、社会全体の利便性向上に貢献する可能性があることから万引き対策を徹底することが重要です。
多様化する万引きの手口
店舗における万引きの手口は多様化しており、次のような手法が報告されています。また、「内引き」など内部犯行も問題となっています。
単独犯の手口
目立たないエリアを狙う:店内の死角やカメラの範囲外、棚の影などを利用して商品を盗む。
持参したバッグ利用: マイバッグや大型バッグを使い、未会計商品を隠して持ち出す。
偽装行動: 他の商品を購入する振りをしながら、一部の商品を盗む。
複数犯による組織的万引き
役割分担: 一人が店員の注意を引く間に、他のメンバーが商品を盗む。
防犯カメラの死角を利用: 互いに囲む形で視線を遮りながら犯行を行う。
商品受け渡し: 商品を店舗外にいる仲間に渡す手口も確認されています
内引き(従業員による万引き)
在庫商品や現金の盗難: 営業時間中や業務後に商品や現金を盗み、帳簿を改ざん。
返品やレジ操作を偽装: 偽の返品処理やレジ操作で商品や現金を抜き取る。
管理体制の盲点を突く: 内部情報を熟知しているため、発見が難しい
高齢者や社会的孤立者の万引き
年齢による認知機能低下や経済的困窮を背景にした犯罪も増加傾向にあります。
外国人グループによる万引き
高額商品を狙った計画的な犯行も問題視されています。
小売店向け万引き防止対策
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防犯カメラの導入
防犯カメラを店舗内や出入り口、死角になりやすい場所に設置すれば、万引き行為の記録や抑止が期待できます。
メリット
・見られていることで万引きをしにくい心理的効果。
・事件発生時に証拠映像を提供可能。
・リアルタイムで不審な動きをを確認。 -
顧客行動の記録
顔認識システムを用いて、過去の万引き行為者やトラブルを起こした顧客を記録し、入店時にアラートを出す。
メリット
・リピーター常習者への抑止効果
・過去のデータを活用した効率的な防犯。
・注意点としてプライバシー保護に配慮と法令を遵守する必要がある -
AIを活用した監視システム
AIを搭載した監視カメラが、不審な行動や万引きの兆候をリアルタイムで検知します。
メリット
人の目では見逃しやすい不審行動を検出可能。
スタッフに通知することで、即時対応が可能。
データを蓄積し、万引きの発生傾向を分析可能。 -
出入り口の管理
出入り口に万引き防止ゲートやセンサーを設置し、未精算商品が持ち出された場合に警告音が鳴る仕組みを導入。
メリット
・万引きを試みる人への威嚇効果。
・センサー付きタグを商品に取り付けることで、持ち出し防止を強化。 -
万引き防止タグの使用
高価な商品や盗まれやすい商品にRFID(無線識別タグ)や防犯タグを装着し、持出し警報システムを導入。
メリット
・商品を隠して持ち出す行為を直接防止。
・ 万引き対策を目に見える形で強化できる。 -
商品配置の工夫
高価な商品や盗まれやすい商品(化粧品、小型電子機器など)は目立つ場所やスタッフの目の届く場所に配置。
メリット
・店員の視線を活用することで、万引きの機会を減少。
・防犯ミラーとの組み合わせで監視効果を向上。 -
スタッフの巡回
店員が定期的に店内を巡回し、万引きの抑止力を高めます。特に死角や見通しが悪いエリアでの巡回が効果的。
メリット
・万引き行為を目撃されるリスクを高めることで、抑止力の強化。
・不審者への対応が迅速になる。 -
接客強化
スタッフが積極的に接客し、来店客一人ひとりに声をかけることによって、万引きを未然に防ぎます。
メリット
・店員が近づくことで万引きを試みる心理を抑える。
・顧客満足度も向上する可能性がある。 -
万引き対策を明示
「防犯カメラ作動中」「万引きは警察に通報します」など警告ポスターを掲示、万引きリスクをアピール。
メリット
・万引きを躊躇させる心理的効果が高い。 ・防犯意識をアピールすることで、店舗の信頼性も向上。
設置場所別のおすすめの防犯カメラの種類
ここでは、小売店の設置場所に合わせたおすすめの防犯カメラの種類をご紹介します。
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出入り口や駐車場などの屋外
D087SK
外に設置する防犯カメラは、雨水やホコリがかかることを想定して防水・防塵機能を備えた屋外専用のカメラがおすすめです。
防水、屋外設置にも対応。顔認証機能搭載。動く顔を検出し追跡、評価します。顔画像データベース2,000件登録可能。許可、ブラックリストを作成 -
店内
D063WA
360度レンズ。広い範囲の監視に最適。群衆・密度検出、エリア侵入検知、ライン越え検知、人数カウント、ヒートマップ機能を搭載。
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バックヤード
D087SP-G
従業員の内引き防止には、バックヤードへのカメラ設置が有効になります。従業員に威圧感を与えないため、ドーム型カメラがおすすめです。
IP67/IK10。屋外設置にも対応。スターライト顔検知で夜間の少ない光量でも鮮明なカラー画像を撮影
AIカメラの防犯対策の機能
入店時、店内の人物を認識、ブラックリスト者を検知
ブラックリストに登録された人物を検知するとアラートでスタッフのスマホ、警備会社などに通知します
商品などの移動をAIカメラで監視
商品の持ち去りを発見するとアラートで通知。通常、移動ががない高額商品が持ち去られるとアラート通知。また録画データを後で検索、再生確認できます。
スタッフの省人化対策
VALTECではAIカメラの他、セルフレジ、精算機、キャッシュレス端末、ゲートなど店舗運営の省人化に必要なシステムを揃えています。
監視ルール設定
管理パネルからリアルタイムの状況表示、録画の設定・再生、アラートを飛ばす条件の追加などを行い、監視業務を自動化します。
小売店向け防犯AIカメラ製品
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VD087SP-G
IP67/IK10。屋外設置にも対応。スターライト顔検知で夜間の少ない光量でも鮮明なカラー画像を撮影。
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VD087SK
IP67/IK10。屋外設置にも対応。顔認証機能搭載。動く顔を検出し追跡、評価します。顔画像データベース2,000件登録可能。許可、ブラックリストを作成。
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VD070SJ-G
IP67。赤外線距離30∼50m。広いスペースの夜間監視に。ラインクロス、侵入検知機能を搭載。
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VT101KV-W
IP65。防水、Wifi対応。野外での監視などに最適。重量約320gの軽量モデル。
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VD063WA
360度レンズ。広い範囲の監視に最適。群衆・密度検出、エリア侵入検知、ライン越え検知、人数カウント、ヒートマップ機能を搭載。
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VD121TB
IP66/IK10。屋外設置に最適。顔認証・車識別機能搭載。改ざん検知、不正侵入検知、ラインクロス検知などが可能。遠隔操作でカメラの首振りを制御。
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VTM7723
3.5インチタッチパネル顔認証デバイス。入退室管理やなりすましを防止した勤怠管理。Wifi対応。
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VX024WD
置き型コンパクトな動体検知カメラ。工事不要で手軽に設置。店舗やオフィスの監視に。
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VNM8311
ネットワークビデオレコーダー(NVR)。H.264/H.265の高画質、動体検知録画、ラインクロスなど多彩な機能を搭載。
簡単・手間なくAIカメラ導入
AIカメラ、NVRなど必要な機材をまとめて手配。
選定から配線までお任せいただけます。
AIカメラ サービス開始までの流れ
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ご相談
課題・状況のヒアリング
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システム・カメラ選定
貴社の環境や目的に合った機材を提案。
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お見積り
AIカメラやシステム、システムへ連携開発などお見積り提出
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設置工事
現地調査から設置、配線、システムテストなど
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保守
システム保守メンテナンス、サポート
導入にかかる費用
認証リーダーのタイプや数量、制御盤の取付が必要か設置場所などにより、費用は異なってきます。
詳しいお見積りを発行いたしますので、まずはご相談ください。
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初期費用
- AIカメラ(ネットワークビデオレコーダーなど)
- システム開発費(必要な場合)
- 取付工事費
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月額費用
- システム保守(月額または年額)
お電話でのお問合せ 0120-972-655
(平日:9:00∼17:30)
ショールーム
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製品デモのご案内
入退室管理システムのデモンストレーション、顔認証システム、ゲートを展示スペースでご覧いただけます。
ご見学の際は事前に下記までご連絡ください。
TEL:0120-972-655 (受付時間:平日9:00~17:30)
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